NMNとは、ニコチンアミド・モノヌクレオチドの略で、ビタミンB3などを材料として体内で自然に生成される物質であり、体の中の細胞が活動するために欠かせないものです。NMNは、体の中の細胞が活動するために欠かせない補酵素NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)の前駆体で、あらゆる生物の細胞の中に存在しています。本来NMNは、ビタミンB3などを材料として体内で自然に生成される物質ですが、加齢に伴い体内での生成能力が減少していくと言われています。2011年、NMNの権威であるワシントン大学医学部(ミズーリ州、セントルイス)発生生物学部門・医学部門教授の今井眞一郎氏を中心としたチームの研究により、その物質の存在と有用性が報告されました。
NMNは、枝豆やブロッコリー、アボカドなどの野菜や、フルーツ、タネ類などに含まれています。
しかし、加齢に伴い生成能力が減少してくるNMNは、食物から摂取するだけではとても足りません。
NMNを150mg摂取するためには、枝豆を約12,000個、ブロッコリーでは約2,400房食べる必要があり、現実的ではないため、サプリなどで外からNMNを補給することが重要だと考えられています。
NMNはエイジングケア(年齢に応じたケア)の有用性が期待されています。ある遺伝子に働きかけることができれば、老化を防止し、若返りの有用性が期待できるとされています。そのある遺伝子とは、身体の中にある“サーチュイン”と呼ばれる長寿遺伝子です。サーチュイン遺伝子は誰もが持っているもので、生物の老化を防止し、寿命を延ばすといわれています。研究により有用性があると期待されている主な内容は下記です。
体重増加の抑制
骨密度低下の抑制
インスリン感受性の改善
認知機能の低下を抑制
抗老化作用
現在も世界中で研究が続けられており、NMNはサーチュイン遺伝子にエネルギーを供給し遺伝子からのアプローチでエイジングケアが期待できる次世代の成分として、その研究成果は非常に多くの注目を集めています。
NMNの権威である今井眞一郎ワシントン大教授は「1日300~500mg程度が妥当ではないか」と言います。「私たちがワシントン大学で実施した第1次の臨床試験では1日250㎎を10週間飲むことによって有用性が得られている。」と言う内容からも、1日の服用量は多ければいいというわけではありません。そして、NADはサーカディアンリズム(概日リズム)という体内周期に合わせて変動し、ヒトの場合は最も活動量の多い日中に上がるので、NMNカプセルは朝か午前中に飲むのがポイントだ」と今井教授はアドバイスします。
枝豆
24,000〜30,000個
ブロッコリー
4,800〜6,000房
NMNサプリ
2錠